【毎日10分】社内ラジオ配信で最強チーム作りにチャレンジ中
コロナ時代の到来。
2020年4月、緊急事態宣言で家から一歩も出れなくなり、でも仕事は在宅リモートでいつも通りやらなければならない。慣れないテレワークでストレスは溜まる一方で、私のチームも徐々に崩壊しかけてました。そんな中「毎日10分配信ラジオ」を始めたことが、チーム内コミュニケーションのきっかけとなり、気づいたら、むしろチームエンゲージメントが強固になった、そんなお話です。
「継続は力なり」と言いますが、これまで三日坊主の私には縁のない言葉でした。
しかし・・・結論から言います。
これは間違いありません! ラジオ配信の継続で、チーム力はコロナ前よりも確実にアップしました!
最初のきっかけは、緊急事態宣言直後の「これからどうなっちゃうんだろうか・・・」という雑談MTGでした。気づいたら毎日配信100日継続までカウントダウン状態です。
毎日聴いてくれる人もそうでない人もいる自由気ままな「ゆるさ」が逆に良いみたいで、パーソナリティがラジオで話すことに、リスナーがチャット欄で反応したり、のちょっとしたオンラインのやりとり。話すネタも「コロナニュースネタ」「今日のMTG失敗談」「お気に入りユーチューバー」などなど本当に雑談オンリー。
私の会社はOffice365なので、MicroSoft社のTeamsを使って、一つの会議室のURLを使いまわしで、聴きたい人だけ時間になったらオンライン会議室に入り、私はパーソナリティ気分でトークをスタート。リスナーはみんなマイクミュートで、会議チャットでガヤコメント書いたり、スタンプ投稿したり。そんなラジオな時間を毎日10分始めただけですが、2週間目あたりからチーム内のコミュニケーションに変化が生まれたようで、そして確実にチームの団結力は強くなりました!
コロナ時代、在宅リモートワークはこれからも間違いなく続きます。
毎日スキマの無い会議の連続で、家に居るのにトイレに行く時間が無い!なんて方も少なくないのではないでしょうか。在宅リモートワークはとても効率的ですが、これはちょっと笑えないですよね・・・ ちなみに定刻配信の直前MTGでは、相手が「ラジオの時間なので10分前に終わらせましょう。トイレ行ってくださいね」なんて気遣ってくれることも(笑)
ということで、会社のTeamsなら社内限定でセキュアでしかも無料ですし、これといった準備無しで直ぐに始められるので、もしよかったらあなたもパーソナリティになってみませんか?
※始めた当初は数人でした。ゼロ人の日も普通にありました。でも、気づいたら10人超えるようになってました。そういえば始めたころのTeams仕様は画面4分割だったなー
MicroSoft社のTeamsはこれまでも利用してきました。
お客様と会議室同士を繋いでのテレカンも数えきれません。でもどこかで無意識に、「リアルで会って話すこと」こそがコミュニケーションの基本であり、テレカンなどのオンラインコミュニケーションはその補助的位置づけ、と思い込んでいたようです。
コロナ禍の緊急事態宣言、強制的に在宅勤務をせざるを得なくなってしまったことで、今まで発想できなかったことが思いついたのかもしれません。私自身、元々ラジオ好きで、最近盛り上がる音声業界でVoicyのようなアプリも愛用しており、キンコン西野さんやイケハヤさんなど、毎日10分のラジオ配信をしているインフルエンサーの存在も知っていたのにも関わらず、オンライン会議ツールをつかったラジオ配信なんて思いもつかなかった・・・・
3月から会社は原則在宅勤務に移行しており、その辺りから色々と考え始めていたことを自分のメルマガを読み返して思い出しました。このころは欧米のロックダウンのニュースが毎日でした。
MS社のOffice365を使っている会社も多いとおもいます。仕事がBtoBな私は、顧客とのMTGもTeamsが多いです。もちろん、ZoomとかMeetとかでも、たぶん、出来ると思います。長引く在宅リモートワークで、気軽な雑談が出来なくなってしまったことが、徐々にボディブローのように効いてきている方も少なくないのではないでしょうか。雑談チャットスレッドをつくっても誰も書き込まないと悩んでいる方もいるかもしれません(私もそうでした)。
ということで最後に。毎日でなくても、ラジオ配信的な形でチームメンバとコミュニケーションを始めて見ようと思う方向けに、私が思うこのラジオ配信のコツを書いてみます。私見に過ぎませんが、自分もやってみようかな、と思われた方の少しでも参考になれば幸いです。
【1】業務時間外に配信していることにする
在宅リモートワークの勤務時間中/休憩時間中の境目はかなり微妙なのですが、業務時間と思われてしまうと、リーダーやマネージャーの発言を聞き逃さないように、という強制意識が生まれてしまうのを防ぐ
【2】聴く/聴かないは自由であることを伝える
こっちは趣味でやっていることを強調し、聴かなくても大丈夫ですよ、と言っておいて、聴いていない人を阻害してしまう空気をつくらないようにする
【3】定刻配信を心掛ける
私の場合、Outlook予定表に配信時間とそのURLを公開していますが、不定期配信であると、聴きたい人が聞き逃してしまう可能性が高まってしまう。会議通知を送ってしまう作戦も最初試したが、発信側の「聴いてね」感が強くなってしまうため、それは止めました。熱心なリスナーさんはご自分の予定表にラジオを聴く時間を入れてくれていたり^^;
【4】定刻配信できない場合はレコーディング
定刻配信とはいえ、当然業務が最優先。直前MTGが長引くことや、緊急連絡が入ることは普通にあります。そんな時のため、定刻配信できない場合はレコーディング配信ということにしています。Teamsの場合、アーカイブがStreamに蓄積されるように連動されていて、会議チャット欄から辿れるので便利です。
【5】ネタは色々と混ぜる
毎日続けていると、だんだんネタに困ってきます。ダラダラ話す10分もよいですが、しっかりテーマを決めてギュッと凝縮した10分トークにする回も重要。オフィスでもあまり話したことないネタは結構反応よかったです。たとえば自分の新人時代の話、過去プロジェクトの失敗談とか・・・ 他にも時事ネタ、マンガ・アニメを語る会も盛り上がります。ビジネス書の要約、小説の感想などを話す回も結構人気ありました。ガチでやるときは多少準備必要ですが。
ちなみに、私の場合リスナーさんとのインタラクティブなやりとりを楽しむため「リクエスト・お便り箱」をGoogle Formで作りました。流してほしい曲のリクエスト、こんな話をしてほしい、お悩み相談、あの話をもう一回聞きたいなどなど、お便りも結構くるようになっています。匿名性にして、ラジオネームを書いてもらうようにしたら、面白いラジオネームの人が続出(笑
と、いうことで、先ずは営業日ベースの100日連続目指して頑張ります!!!
<おまけ>
Teamsって色々と連動するアプリがあるみたいですね。Voicyと連動させたら、面白そうだなぁ
【タイトル変更】ブログの名前
このブログをスタートしたのはたぶん2013年末。
当時エンジニアの会社でアジャイル厨だったので、このブログタイトルは『部屋とアジャイルと私(仮)』
この春、Voicyという声インフラサービスにはまり、タイトルを変更し、『部屋とVoicyと私』
遂に仮を取った訳ですが、Voicy系はnoteに書くのが流行りっぽいので、そっちへ。
https://note.mu/ryohei_nakazawa
そして元ネタに戻し、Yシャツだとつまらないので、ネルシャツという、笑えないけど、まぁいいか~(;´д`)
まず与えよ、話はそれからだ。(成功者の考えには共通点があった)
みなさん、Voicyやってますか?
自分は5月の1カ月毎日聴いていましたが、すっかりハマりました。ハマりすぎて、最近、通勤電車の時間が足りなってきたのが悩みだったりします・・・汗。
さて今日は、自分の大好きなVoicyの2チャンネルを紹介させて頂きます。
どちらもビジネスパーソンとして超一流の成功者であり、そんなお二人の声を直接聴けると言うVoicy。世代問わずビジネスパーソンなら本当に必聴の両チャンネルです。
そして、この超一流のお二人の考え方に、共通点があることに気がついてしまいました!!
澤さんは、言わずと知れたマイクロソフト社のディレクター・執行役員であり、特に「伝説のプレゼンター」「プレゼンの神様」という肩書きの方がピンと来る方も多いかもしれません。出す本はいつもベストセラー、年間266本ものプレゼンをこなし全国を飛び回る澤さんの話には、ビジネスパーソンとして苦手な人も多い「プレゼンの極意」が散りばめられています。また外資系ならではの、ダイバーシティ問題や外国人から見た日本人の特徴など、ネタの宝庫で毎回楽しみに聴いています。
澤さんのビジュアルはインパクトも強く、噂ではかなり女子力高め、とか。
愛妻家で、あと空手をやったりとかそんな格闘家な一面も。
でも、ご本人曰く、ご自分はポンコツだと(笑
こちらも人気チャンネルで、この6月Voicyのスポンサー枠をジャックして話題のキッズラインの代表である経沢香保子さん、の大親友の「かほこ」ママが、数々のお悩みを真正面から「全力褒めスタンス」で「心のおしぼり」で解決するチャンネル。
リクルート→創業期の楽天→起業して上場→キッズラインを起業(Voicyジャック中)
と言う正にビジネスの成功者であり、チャレンジをし続けるその話は、ビジネスのロジックだけでなく感情コントロールにも及び、ハっとすることもしばしば。
個人的には、特にかほこママの交友録が好きで、沢山の感情が溢れて声色が少し変わる瞬間など、こっちも感極まってしまったこともありました。
沢山の人と出逢って、助けて助けられて、そして成長して・・・そんな生々しい人間ドラマも感じます。
でも、ご本人曰く、ご自分はポンコツだと(笑
そんなビジネスパーソンとしても超一流で、ひとりの人間としても尊敬止まない、澤さんと経沢さん。お二人の考え方の共通点は相手に対して「先に与える」です。
Win-Winの関係を目指すビジネスですが、前段の人間関係構築段階から、相手に価値ある何かを先に与えると言うスタンス、これは分かっていてもなかなか行動するのは難しい。まず自分が求めてしまう、自分のメリット、自社のメリットになるかどうかを考えてしまう思考が何と無く染み付いていた自分としては、とても衝撃でした。
でも、相手に価値ある何かを与えよう、と言う発想こそ、相手の立場に立って物事を見ることに繋がる訳で、このことに気づいてから自分も少しづつですが意識して行動するようになった気がします。
これを習慣とすれば、自然と色々な流れが舞い込んでくるかもしれません。
良いことは習慣化したものの勝ちですね!
以前のかほこママの言いっぷりでは、澤さんとこれまであまり接点がなったように聞こえたので、そんな活躍の領域が違う一流が出会い、コラボできるVoicyには無限の可能性を感じずにはいられません。
澤さんが、仮想銀座高級クラブ「かほこ」に来店され、超一流の成功者のお二人がどんな対談をされるのか、実現する日を密かに楽しみにしております( ´ ▽ ` )
<Voicyに関する過去記事>
愛を取り戻せ!! (シンタロウ対サウザー Voicy北斗の拳編)
199X年世界は核の炎に包まれた。海は枯れ、地は裂けあらゆる生命体は絶滅したかに見えた。だが、人類の声は死滅していなかった・・・
資本主義の金にまみれたこの世紀末。荒廃したインターネッツが「声」で救われる、、、かもしれない。
一子相伝である伝説のVoicy神拳、真の伝承者は果して・・・
ヒャッハッハッ、声だーっ!!
Voicyって何?と言う人はこちら↓
通称エクストリーム・サラリーマンの田端 信太郎 氏。エロとZOZOスーツが持ち味。神拳ではなく酔拳も使いこなす、ビジネス界の主人公。
インターネッツ全盛の現在、日本発のSNS「LINE」のグローバル展開に成功したシンタロウは、リーマン道の切り開き方を示す。しかし、最近の風潮はサラリーマンなんてみんなクソ・・・怒りに震えるシンタロウ、迎え討つ強敵と対峙し、愛を取り戻すことは出来るか?
南斗声拳の使い手、S!N氏。ボーカリスト。声のプロ。碧眼を持つ美男子。毒気ゼロで中2な質問にも真面目に答えてくれる。
どんなインフルエンサー相手にも華麗なマシンガントークで場を圧倒するベンチャー支援家K氏。トークは水面に浮かぶ水鳥のように華麗だが、その切れ味は鋭く真空波となって相手を襲う。最近、サウザー氏と極秘対談が行われた模様。シンタロウ対策か?
愛ゆえに愛を捨てた男、聖帝サウザー。自らの手で勤め人(サラリーマン)と言う立場を殺し、その野望と実力で収入基盤を築き上げた高給ニート。勤め人卒業を説き、愛を説き、世の男女を虜にする実力者。
今まさに、勤め人 vs 自由人の対立軸で設定された、シンタロウ vs サウザーの決戦が現在進行中!
死兆星はまだ、どちらの頭上にも輝いていない・・・
Voicy知らずともラオウを知らない人はいない、はず。
シンタロウはこの拳王ステージに来ることが出来るのか?
そして拳王ラオウは誰なのか?
イケハヤ氏?
はあちゅう氏?
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ぶっちゃけ、緒方代表じゃね?ラオウは。(ビジュアル的にも)
ケンシロウvsラオウ '80年代(本家)声優版 決戦 (Hokuto no Ken) Fist of the North Star (Kenshiro vs Raoh) TV voice over
電車の中でニヤニヤしてしまう件(Voicyのオススメチャネル)
突然ですが、ここ最近めっちゃハマっているアプリがあります。新しい音声メディア「Voicy(ボイシー)」のかつてないUXが半端ないんです。単なるインターネット版のラジオだと思っていましたが、とんでもない!動画配信全盛の昨今において「声のチカラ」とでもいいましょうか。多分3日目ぐらいに気づきました。電車の中でのニヤけ度、ほっこり癒し度、涙腺崩壊度・・・色々とヤヴァいメディアが登場してしまいました。
所詮文字ベースのブログではこの感覚をちゃんと伝えることができないので、まだやってなければとりあえず聞いて欲しいのですが、多分3日目ぐらいから「なに?この感覚・・・受験勉強合間のオールナイトニッポンとは全然違う・・・」そんな感覚を得れるかも知れません。
ごちゃごちゃ言うのは止めた。とりあえずイヤホンだけは用意しな。
ビジネスパーソン向けのオススメはこれだ!
プレゼンの神、マイクロソフト澤さん。就活生からミドル層まで為になるビジネスシーンで使えるTIPSがたくさん。プレゼンのコツから、アンガーマネジメントとかのコミュ術・セルフコントロール術まで。声が癒し系なので、夜に聴くのが吉。
リアルでお会いしたことないのに、毎日声を聴いていると勝手に親近感が湧いてくる。勢い余ってDMしたら丁寧に返信が来てこれも感動。いつか会えるといいな。自分もオフィス品川だし、ばったり会えたりしてw とにかく、このVoicyでの親近感は会ったら話しかけてしまうと思う。澤さん的にはお前誰?だと思うが・・・w
こちらも癒し系。全力褒めスタンス、その理由も含めて本当に素晴らしすぎて・・・ビジネスシーンにおける感情の扱い方がとても勉強になった。銀座の高級クラブってこんなに人間力の高いママがいるのでしょうか?よく知らないが。。。今度質問してみようかな〜
心のおしぼり、いつもありがたく頂いています。脳内では「つめしぼ」イメージです!
DJ Nobbyによる、前日の市況から経済ニュース(10分ぐらいのコンパクトサイズ)。とても効率的にニュースをインプットできます。自分の場合1.5倍速で聞いているので、朝の脳始動はこのチャンネルがぴったり。今日はニュース解説でイスラエル情勢の話。とてもわかりやすかった。
バリトンボイスが心地よく、毎回最後に言う「行ってらっしゃい!」が気を引き締めてくれる。
サブカル産業医の大室先生と、HRコンサルの麻野さんが、職場あるあるに処方箋を出すと言う治療室。「俺寝てない自慢」病とか、「自分で考えろ」病とか、マジで笑う。そうだよなーって。大室先生のマシンガントークが半分エンタメだがwww
あー、Voicy始めたのは大室先生がきっかけだったかも。確かGW中のNewspicksのWeeklyオチアイでの、大室先生の話が神がかって面白かったので、もっと話を聴きたいなと思ってたらこのチャンネルに辿り着いたんだった。
とりあえず、今日はこの辺にしておいて寝よう。
再見!!
PM Meetupで話してきましたよ。
いやー寒いですねぇ・・・今夜の風と同じぐらい極寒な過疎Blogへようこそ( ´∀`) 全然更新してないので過疎っててとーぜんですが、実は今回、書かざるをえない出来事がありまひてupします。先日【PM Meetup】 っていうイベントがあり、初めて聞いたよ、ふとしたきっかけで現職の人事に声をかけてもらい、なんと登壇してしまったのです!もちろん、当然メインは場所も提供くださったソフトウェア品質の変革を牽引するSHIFTさんがであり、自分は前座を勤めたのですが、なかなか無い経験が出来、楽しかった♪ それにちなんでブログタイトルも変更してみたりw
色々あるんだろうが、組織の利害を越えたとても良い関係に映る。ある意味ウラヤマ。しかも推薦状とか書いたり書かれたりしてみたいものだ! / “なぜ grooves はフレックスでの深夜勤務を認めることができなかったか? - Groo…” https://t.co/JiHufQGhOP
— Ryohei (中澤 良平) (@ryohei_nakazawa) 2018年1月22日
話の内容は、PMに何が求められるか、という主題を忘れた訳ではないけど、現職的はパッションを大事にするので、ロジックよりも自分の歩んで来たプロジェクトとぶっちゃけどうだったのか、ということばかりになってしまいました。為になる良い話をできずすんません・・・そういうのあんまり持ち合わせてないんですうorz
とりとめなく話しましたが、結局言いたかったことは、「(PM=プロジェクトとして)圧倒的なスピードって超大事。でも確実に価値を提供できなきゃ早くても駄目だけどね。そのハイブリッドが理想かと」でした。もっと深みのある話をできるようにならなきゃ。アラフォーとはいえ、まだまだです。
* 話をしながら、プレゼンって難しいなーって痛感 多分落ち着きないヤツだなーって思われていただろう(自分でもそう思うし) でも皆さんの反応がよかったので話しやすかったっす!あざす!!
デスマーチから何を得られたのか?
今宵、めっちゃ久しぶりのメンバでの飲み会があった。10年近くぶりの顔ぶれであった。そろそろこの話、解禁しても良いかな、ということでこのブログを更新してみることに。
今日飲んだ4名の共通点、それは知る人ぞ知るデスマーチプロジェクトでした。ベンダ側のPM、リーダー、アーキテクト、そしてクライアント側の主担当という顔ぶれ。デスマーチというのはベンダ側目線になるわけだが、相当過酷かつ酷い顛末でありこの世の仕打ちとは思えない最後だったわけだが、こうして再会できて笑い合える、しかも立場を超えて、ということを考えると、この話をすることがだけは止めてきたのだがそろそろ解禁しても良いかも。
今夜は酒が回っているため、細かい描写は別途ちゃんとやるとして、今日はダイジェスト的に書く。
発注側のクライアントは、日本人で知らない人はいないレベルの大企業で、その基幹システムのほぼ刷新に近いプロジェクトであった。これは5億で見積もり、1年半後その3倍かけても完成しなかったプロジェクトで、本当にデスマーチそのものであった。朝から晩までの打ち合わせ、食事もろくに取れぬまま連日連夜の徹夜・タクシー、二転三転決まらない仕様・・・このような非日常的な生活が続くわけもなく、優秀なメンバがバタバタと途中離脱。途中、3.11のようなこともあり、この世のモノとは思えないというか、もう完全に平時ではないプロジェクト。極限に追い詰められた人間同士は、相手を思いやる余裕など皆無で、自己の理屈を通すために相手を詰める詰める、おそらく私も今思えば相当ひどいことを重ねてきたのだろう。当時の自分も「誰も俺のことは分かってくれない」という気持ちになっていた気がするし、思い出すだけで辛い辛い日々であった。しかも、ベンダとして請負契約の完成責任を果たせなかったというか、結局受注金額を頂くことができない!というビジネスとしてあってはいけない結末に。。。
これだけ沢山の人が一生懸命仕事したのに、頑張った人が体調崩したりメンタルをやったりして戦線離脱、しかも、その結果は1円にもならなかったという信じられない現実。しかも両者の上の人は結果として会社を去ることになったし、自分自身も懲戒的な扱いにもなったし、良いことなんて一つもなかった。この時の経験は、何のために働いているのか?を私自身に突き付けた。プロジェクトを完遂しようといていた自分が間違っていたとしか思えなかった。。。
一つ言えることは、デスマーチプロジェクトを起こして良いことは一つもない、ということ。こんな思いはもう二度としたくないし、メンバにもお客さんにもさせてはいけないし、プロジェクトをマネジメントする側として、何があってもデスマーチ化させては絶対にダメだ、ということが心に刻まれた、そんな辛く忘れらない話、もう10年近くも前と言いながら、文字にしようとタイプする手が震えてしまう・・・
ちなみに私自身の話をすると、二度とこのような悲しいプロジェクトは起こすまいと、異動してこの組織を変えようとした。この辛い経験を組織に還元したかった。その後転職も繰り返した今も、この時の教訓は忘れられない。途中離脱したリーダーが「本当にすいません」と頭を下げてきて、何も返す言葉が出なかったあの瞬間が、いまだに夢に出る。そんなつもりはなかったと言いたいが、ビジネスの結果を見れば言えるわけがない。本当に沢山の方に酷いことをしたのだと思う。
結局、あのデスマーチから何を得ることができたのか?
言葉にすると問題になるかもしれないが、勢いで言わせていただければ、その時のメンバと今夜こうして、立場を超えて酒を酌み交わすことができたこと、これが財産なのかもしれない。