アメリカ海兵隊(非営利型組織の自己革新)
2016年2回目の投稿。最近サボり杉で放置blogとなっています・・・
先日、当blogの序盤に書いた野中郁次郎先生らの「失敗の本質」を書いたのが最も良く読まれている記事となっていることに気づき、野中先生の研究がスクラム(Agile開発のひとつであるScrumは、元々のネーミングは野中先生の論文からだった)の誕生にどのように繋がっているのかを追ってみるのが個人的な研究テーマになっていたにもかかわらず、途中のまま放置していたことを思い出し、慌てて当記事を書いているという訳であります。
念のためリンクを置いておきます。
ということで、経営学の分野で世界的に著名なDr.Nonakaこと野中郁次郎先生が、何故「知識創造企業」「SECIモデル」「スクラム」に至ったかのか。昔の日本の製造業の何が世界に誇る強みだったのか。イノベーションを起こす組織の必要条件とは。を紐解くには、『失敗の本質』に続いて、アメリカ海兵隊に目を向ける必要があるのだ。
それほど長い本でもなかったので、当記事では、読んで分かったポイントを自分なりにまとめてみた。
先の第二次世界大戦における、アメリカとの戦争に日本軍が敗退した理由はいろいろあるが、『失敗の本質』では日本軍の組織的な特徴が個別の作戦失敗の共通した理由にあることが書かれている。その個別作戦のうち、ガダルカナル戦の敗因分析の際に、日本軍が対峙したのはアメリカの陸軍でも海軍でもなく、水陸両用の海兵隊だったことが、野中先生の研究において掘り下げるキッカケであったとの事だ。
海兵隊は水陸両用なのだが、実はこれは元々ではなく、日本軍と戦っている最中にコンセプトを作り直して組織として進化した結果だというのだ。そんな戦いながら自らを進化させるアメリカ海兵隊が、組織が自らを進化させた実例として、野中氏の研究テーマになったなったとのことである。
なお、日本と海兵隊は歴史的に因縁が深いらしい。ペリー提督率いる東インド艦隊が浦賀に来た際に上陸したのは海兵隊であり、ガダルカナル戦はもちろん、沖縄陸上戦で戦った相手も海兵隊であった。
私は軍事素人であるが、一般的に海軍・陸軍・空軍が存在していることは知っている。よくマリーンと言われるのは海軍だと思っていたが違うらしく、マリーンは「海兵隊」のこと。海軍はネイビー(確かに言われてみれば)。
元々、陸海空でそれぞれ軍隊がある中に、アメリカ海兵隊ができたのは1700年代後半の独立戦争の時で、最初は酒場でならず者を寄せ集めただけの集団だったと聞く。ちなみにそもそもの海兵隊はイギリスを真似ただけで決してアメリカ独自のものでもない。
その後、1800年代の南北戦争など、陸軍をお手伝いしたり、船上の治安を守る警察的なことをしたり、常にその存在は危ぶまれながらも生き残っていく。1900年代前半の第一次世界大戦でも飛行団を結成して果敢に戦い、約7万人の国民に認められる海兵隊に育っていった。
そして第二次世界大戦で、日本軍との戦い(ガダルカナル・硫黄島・沖縄など)を中心に26回の上陸作戦を経て水陸両用のコンセプトと方法論を完成させるまでに至り、アメリカ海兵隊は大活躍。大戦後も朝鮮戦争やベトナム戦争で海兵隊は重宝されたようだ。
現在の沖縄、何かと問題・事件が取りざたされるが、普天間基地に海兵隊が駐留しているのはご存知の通りである。
この歴史の中でも、この野中先生が特に目をつけた「進化する組織、イノベーションを起こす組織」であったことが分かりやすいのが、第二次大戦中の日本戦で水陸両用部隊に進化してことであった。
この「アメリカ海兵隊」の本の言葉をそのまま流用すると、アメリカ海兵隊は自己革新組織である、ということだ。
自己革新組織とは、絶えず自ら不安定性を生み出し、そのプロセスの中で新たな自己創造を行い、飛躍的な大進化としての再創造と連続的で漸次的な小進化を、逐次あるいは同時におこなうダイナミックな組織なのである。
第六章 組織論的考察ー自己革新組織 より抜粋
アメリカ海兵隊は引用した自己革新組織の要件を満たしていた。この引用部分にある進化とは、新しい情報や知識を組織的に学習していくことであり、正に「知識創造企業」や「SECIモデル」に繋がる話である。海兵隊も、毎回毎回組織としての存続の危機に晒されながら、自分たちはどうあるべきかというコンセプトまでも作り直し、学習しながら水陸両用の戦い方を身につけ、しかも暗黙知から形式知として組織的に進化するプロセスを経ていたのだ。
同じ失敗を繰り返す日本軍に対して、失敗しても自らを進化させ相手を乗り越えていく海兵隊という、両者の組織としての違いが今回のとても重要なポイントである。
ということで、
『失敗の本質』『アメリカ海兵隊』の研究を経て、野中郁次郎氏は、竹内氏と共に、知識創造企業を発表する。また、ほぼ時を同じくして(1986年)、同じく論文"The New New Product Development Game"をハーバードビジネスレビュー誌に掲載されるのだが、この論文の中にスクラムの語源が登場するのである。
続きを乞うご期待。
いつになることやら(;´∀`)
『ハッカーと画家』を読んだ
2016年ももう6月、今年の半分が過ぎようとしているようで、マジでビビる。そして今年は記事を一本も書いていなかったことに気付き、マジで焦る。書くネタが無い訳ではないが、何でもかんでも記事にしている場合ではないこともあり、なんだか頭が重い。ということで取り敢えず髪でも切ってみたりしたのだが・・・
さてと、社内のモノ好き達とともに毎月行っているコミュニティももう少しで丸3年を迎えようとしているらしい。去年から読書会となりつつあり、現在2冊目。1冊目は『TeamGeek』ってやつですた。(↓これ)
2冊目の『ハッカーと画家』、実はまだ中盤戦なのだが、個人的な事情でこの夏以降は独り読書会になるため、ここまで読んで感じたことを書いてみる。
本を手に取るまで、著者Paul Graham氏のことは失礼ながら良く知らなかった訳だが、どうやらアメリカの有名なプログラマらしい。20世紀末、今で言う楽天みたいなネット上のショッピングサイトの先駆けを作って、それがYahoo!に買収されYahoo!storeになったとか。とにかくスゴいプログラマであり、所謂ハッカーって訳だ。
そんな彼曰く、ハッカーと画家はとても似ている、と。
ハッカーと画家に共通することは、どちらもものを創る人間だということだ。作曲家や建築家や作家と同じように、ハッカーと画家がやろうとしているのは、良いものを創るということだ。良いものを創ろうとする過程で新しいテクニックを発見することがあり、それはそれで良いことだが、いわゆる研究活動とはちょっと違う。(第2章「ハッカーと画家」より引用)
つまり何を創るか考えながらしながら実際に手を動かして創り上げていく。渡された設計書どおりに作る職業プログラマとは異なり、創りたいものを創るってイメージ。
自分はSIという仕事に携わりながら、常々、ソフトウェア開発は「R&D」的な側面と、「工場での大量生産」的な側面の両方があると思っていた。誤解を恐れず端的に言ってしまえば、前者が仮説検証を繰り返すアジャイル的なやり方で、後者がフェーズドアプローチで大きいものを分解しながらそれを積み重ねていくウォーターフォール的な活動であると。でも「研究活動とはちょっと違う」とあり、少し考えてみた。完全に想像の世界だが、確かに画家は食い扶持を稼ぐ為にも売れそうな絵や、依頼主の満足する肖像画を描くだろうが、本質的にはインスピレーションやパッションで絵を描いているのかもしれない。
なるほど、本当に優れたプログラマ=ハッカーは、自分の創りたいモノをプログラミングする人たちなのかもしれない。ビジネス的な成功(売れる)とプログラムの中身はリンクしない。だって顧客はソースコードの中を見ることが出来ないし。
ハッカーが「創りたいものをつくる」「やりたいことをやる」ということは分かった。オレにはソースコードで自分の意志を表現することはできないが、ハッカーとしてビジネス的な成功も納めた著者の言いたかったことを掘り下げてみたい。
ビジネスという視点では「売れる」ということが重要であり、ハッカーにはその視点がないのか、というと直接的には無いけど間接的にはあるのでは?と感じた。つまり、どんなものを「創りたい」と思うかを想像すると、直接的に「売れるヤツ」という発想はハッカーには無いのだろう。むしろ「あったら良いな/こうなったら便利だな/こういうのってクールじゃん」って発想がハッカーの「創りたい」に繋がると仮定すると、これは間接的に顧客のニーズを満たすものになる可能性を秘めている、と言える。
お金は欲しいものを手に入れる為に単なる中間段階・省略記法に過ぎない。ほとんどのビジネスがやっていることは富を生み出すことだ。人々が欲しがることをやるんだ。(第6章「富の創り方」より引用)
なるほど。生み出すのはお金ではなく「富」だと。この「富」が原文でなんとなっているかは次の読書会で確認しよう。Wealthかな?Valueかな?(※読書会のメンバ半分は原文を読んでいるので)
いずれにしても、あなたの目の前にあるビジネスの成功には今までになかった価値が必要なのであれば、ハッカー的な発想の持ち主はとても重要になるのではなかろうか。
最後に、このブログのタイトルにもある「アジャイル」に強引に繋げてみる。そもそも自分が「アジャイル実践者」を語るほどの者ではないことは大前提になるのだが、ここでいうハッカーが行っている「創りたいものをつくる」「やりたいことをやる」というソフトウェア開発のやり方はアジャイル的なのかどうなのか、について考えてみた。
そもそもこの本の中に「アジャイル」というキーワードは出てこなかった。自分の読んだ限りだと。著者は私よりも一回り上の世代だし、時代背景として1990年代を彷彿させる文章が多いからだろう。マイクロソフトがIBMを凌駕したとか、WindowsNTとか、ビルゲイツはハッカーを恐れているはずだ、とかあるし。
「アジャイル」というキーワードは無いが、アジャイル的な発想の抽象的かつ重要な点として、ソフトウェアは早く市場に出して顧客のフィードバックを得るべきという話が随所にある。具体的な例として著者はViawebというYahoo!に買収されたサービス(ネットショッピングのソフトウェア)を開発した話とか。
自分でも使いたいと思うような明快で簡単なものから作り始めることだ。バージョン1.0を素早く出して、それからユーザーの声を聞きながらそれを改良していく。(第5章より引用)
製品開発に長く時間をかけ過ぎると危険だ。この危険はハッカーには既に知られている。(中略)バージョン1.0を可能な限り速く出そう。ユーザーを獲得しない限り、手探りでの最適化から逃れられない。(第6章より引用)
非常に優れたプログラマであるハッカーは、富を生むようなソフトウェアの作り方として、顧客のフィードバックによりソフトウェアを成長させるやり方を元々知っているという訳だ。アジャイルとかいう表現は後からついてきただけと言った方が良いだろう。
何故ハッカーはこのようなやり方を知っているか?それは技術的な興味がアイディアを生み、それを試すやり方としていち早くリリースすることで顧客のフィードバックを得ることに繋がる、ということなのだろう。
ハッカーは現在の技術の中身を覗くことで次世代のアイディアを得る。(中略)事実、コンピューターの次世代技術を見てみると、外部の人間により作られたもののほうが多いくらいなんだ。(第4章より引用)
ハッカーは天才的なプログラマであり、でも自分のアイディアを実現する事で富を生むソフトウェアを作るのではなく、市場(ハッカー以外の外部の人間)からのフィードバックがそれを作っていく。つまりハッカーは技術的な興味をベースに、市場の声を謙虚に受け入れながら、ソフトウェアの形を進化させることが出来るプログラマということだと感じた。
なるほど。
結果的にはアジャイルの実践者と言っても良いのだろう。ハッカー自身はそう呼ばれたく無いのかもしれないが。
ひと通り読んでみて頭を整理してみると、自分自身がハッカーでもなく、アジャイルの実践者でないことを思い知らされた。それは事実として、ビジネスの成功とITがこれほど密接になってきている現在だからこそ、ハッカー気質のプログラマたちともっともっと話が出来るようにならないとダメだな、とも感じた。
ことSIの世界では、アジャイルをやれば良いソフトウェアが出来ると思ってしまっている人がまだまだ居そうなので。
最後の最後に、この『ハッカーと画家』、Webで読めてしまうらしい。
嗚呼・・・なんてこった・・・(´・ω・`)
2015年が終わろうとしているが…
2015年も最後の12月。そして今日は大晦日。このBlogの記事を書こうとするのも何ヶ月ぶりだろうか。すっかり存在すら忘れていたかもしれない最近、年が変わる前に思い出したことだけは評価したい。自分を褒めたい。いやまじで。多分、今日気付かなかったら、この2015年に気付かなかったら、、、そう、SNSなんて言葉も無かった大昔のみくしー的な時みたいにパスワードを忘れアカウントも死にドメインになり、そして存在も忘れ去ってしまう系になっていたでしょう。。。
10ヶ月放置だったこの「部屋とアジャイルと私(仮称)」ですが、来年以降どうなるか分かりませんが、紅白が始める前に酔いつぶれてしまわないようにも、いっちょ軽く「ふりかえり」を行って、新年を迎えてみたいな、と思う訳です。
2015年1月〜2015年12月をワカル範囲で書いてみる。
- 記事の数:3本 (2014年より−19本)
- セミナー等に行ってきました系:1本
- 社内勉強会:1本
- 本:0本
- Mac:0本
- その他:1本
- 合計アクセス数:5726ぐらい(1日平均15ぐらい)
- 1日での最大アクセス数:たしか300
全然更新していないのに1日30アクセスとかマジですか〜(これはちょっとビックリ)
まぁ、自分が発信したいと熱を入れた記事と、人がアクセスするページは別なのですが、それにしても、この事実を踏まえると、インターネッツ上のこのblogスペースをもっと上手く活用することを考える人も沢山いるのでしょうな。。。
このblogをもっと上手く自分自身にとってプラスとなる方法を今年、2015年中に、あと6時間以内、NHKから除夜の鐘が聞こえる前までに、考えてみることにしよう。
今年は上期、下期と、別のことに熱中していたため、社外活動というかblogに書けるネタのようながなかったのも事実。まずは来年の社内読書会のために、本を読まなきゃ。
で「ハッカーと画家」読み始めたのですが、これって自分的には難しいというか、なんか頭にパっと入ってこないんですよねぇぇぇ・・・(´・ω・`)
最近本を読んでないから?
飲み過ぎで酔い過ぎでしかも二日酔いだから?
このblogをないがしろにしていた罰ってやつでせうか?
- 作者: ポールグレアム,Paul Graham,川合史朗
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2005/01
- メディア: 単行本
- 購入: 109人 クリック: 4,884回
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読書会をすることになった!! 〜TeamGeek〜
油断するとあっという間に1ヶ月が経ってしまう(当blogに記事を書かないまま)、今年もそんな感じですが、その辺は ゆるーり ヨロシクです。
さて、今までもアジャイル系の社内勉強会に関することをupしたことがありますが、今日はそのネタです。
この会は一昨年の夏から毎月行っていて、まだちゃんと続いているものの、メンバが固定気味という良くあるパターンに陥りつつあり、でもそんな中、年も変わったし改めて仕切り直してイコウゼ!!ってことでひとつ決まったことがあります。
(ゴホン)
ど、ど、読書会をすることになりました(・∀・)♪♪♪♪
対象の本はいくつか候補があったのですが、満場一致で『Team Geek〜Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか』に決定!!
Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
- 作者: Brian W. Fitzpatrick,Ben Collins-Sussman,角征典
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2013/07/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (19件) を見る
自分も前から読もう読もうと思っていてAmazonのカートの中に眠っていたのですが(汗)この度無事に購入して、早速読み始めましたよ。
結構アツい!ヤバい!これはオモロい!
エンジニア自身(ヒト)とかチーム・組織(人間関係)とかにフォーカスしつつ、状況を想像しやすい例え話があったり、これは読書会、盛り上がりそう。いやマジで。
取り敢えずは1ヶ月に1章のペースで進める予定。ま、あまり無理せずに。
1月:この本を選定
2月:第1章、天才プログラマの神話
3月:第2章、素晴らしいチーム文化を作る
4月:第3章、船にはキャプテンが必要
5月:第4章、有害な人に対処する
6月:第5章、組織的操作の技法
7月:第6章、ユーザーも人間
てな予定です。
社内勉強会と言っていますが、混じりたい人が居たら連絡くださいなwww
いつも都内中央区の某所ですが、その時は本気で検討しまつ( ー`дー´)キリッ
ちなみに、
実はこの読書会で1つチャレンジがあります。
それは、訳本(日本語)を読んでくるメンバと、原著(英文)を読んでくるメンバを混在でやっちゃおうってことです。
技術情報のソースって英文が多いですし、社内では外国籍の人も増えてきたし、でも自分は、訳書をノータイムで買っている訳ですが・・・( ´ Д`)
さて、どうなるでしょうか?
乞うご期待!
Team Geek: A Software Developer's Guide to Working Well With Others
- 作者: Brian W. Fitzpatrick,Ben Collins-Sussman
- 出版社/メーカー: Oreilly & Associates Inc
- 発売日: 2012/07/18
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログ (1件) を見る
PS.
会のメンバから提案があったんですが、読書会の様子とかこういったblogというかインターネッツで公開してみるのも面白いかもーーー
ありがたい話を聴いてきました!!
実家にいた時はメインのターミナル駅であった上野。
この上野に久しぶりに行ってきましたよ、ありがたいお話を聴けるということで。
キャンセル待ちからの参加で、話を聴く前からありがたさMAX。
ありがたい話 公開版 - 永和システムマネジメント | Doorkeeper
永和さんのオフィスに着くや否や、座ると同時にお茶とお菓子とプレゼント攻撃。
話を聞く前からありがたさMAXMAX。
カレンダーとステッカーをゲットしたのですが、この卓上カレンダよく見ると・・・右下に「オブラブ」とある。 もしかして、あのオブジェクトクラブなのか? オブクラではなくオブラブの方のあれか・・・!?
その昔、はじめてライトニングトークスというものを知った(自分の中の)あの伝説の1日が脳裏に甦る(´・ω・`)
ホントに、話を聴く前から、ありがたさMAXMAX、emacs。
ということで、このイベントはいつもは永和さんの社内イベントらしいのですが、今回は公開版ということで社外の人も参加可ってことでで、ありがたい話を聴いて参ったわけでございます、はい。
スピーカーは3名。
お三方の話、いずれもありがたすぎる話ばかりだったのですが、その一部をちょっとだけ抜粋してみると・・・
「journey through the programing language」 @takkanm氏
- プログラミング言語は沢山知ってた方がいいよってお話
- 確かに言語に興味を持つと、なんでこの言語だとこれが出来ないん?とかこういう書き方したらどう動くん?とか、プログラミングスキルに厚みも出来るとおもう
- 氏はHaskellとの出会いが運命を変えたらしい
- 母国語を1つ持っておく、か。 自分の母国語はなんだろ? その昔、超マイナーなヤツを極めたこともあったが日本人数名か中東に数名しか使い手がいないヤツだったから素性がバレルので、COBOLということにしておこ。
「INSPIRE FUTURE GENERATIONS」 @koic氏
- 氏のお話は去年のXP祭りで聴いたが、その時よりも距離感が近かったので、その躍動感・リズムがとても印象的だった
XP祭り2014に行ってきました!! - 部屋とアジャイルと私(仮称)
- ベースはXPの話
- ユーザーの権利、プログラマの権利、それらは両輪ってヤツを沢山実践しているんだろうなーって感じ、勝手ながらとても親近感を感じさせていただきました
- 特にユーザー側も成長するんだっていうのは正にその通りで、成長するのは開発者だけじゃなくお互いだって関係を築く事ができると、同じシステムを長くやっていても沢山新鮮なことがあるんですよね。ホントに。
- ああ、現場でプロジェクトを回したくなってきたぞ!!
「お気にいりの道具を見つけよう」 @mtsmfm氏
- 大変失礼な言い方になってしまうが、とってもビックリだったのは氏が新卒2年目なのに、話している事は職人のプロの領域の話だったってこと。トークの腕も自分より数段上・・・orz
- 開発者としてお気に入りの道具(キーボードやマウスなどのハード面も、エディタとかソフト面も両方)を見つけるやり方から、日々のメンテまで、とっても身近な話だが、道具にこだわるプロのプログラマーのお話でした
- 先輩の一挙手一投足を一ヶ月間見続けるという「着席」という新人教育プラクティスにはマジで驚きました!こんなの、そんじょそこらじゃ出来ませんよ!永和さんのプロがプロを育てる現場の一端を感じさせていただきました
- 道具にこだわるって超大事で、ともすれば「ボール磨きは1年やっとけ」って現場が世の中には多い中、トラックボールとかちゃんと毎週自分で磨く(油は共同購入w)って神髄かとおもいます!
ってな感じ。
ありがたい話を拝聴したあとは、ビールと寿司ピザが振る舞われるという、これまた信じられないような展開。
今夜のすべてのありがたさを胃袋に消してしまうのはもったいないので、ブログに書いてみました。しかし本当にすごい企画です。これでプライスレスとは( ゚д゚ )!!!!!
※奥の緑の一升瓶、日本酒だったらすぃwww
司会進行の方は麻雀好きということで、そんなお話も聞けたりと、牌から離れてしまった自分としては、これまたありがたい話。
そうそう、あと、オブラブ2007「帰郷」でのLTを覚えてくださった方が居たりして、これまた、別の意味でありがたい話。
本当に本当にありがとうございました!!
上野の永和で「ありがたい話」を聞いてきた。振る舞われた寿司が一番ありがたかった(  ̄▽ ̄)
そして上野の夜に消えることにしよう。。。
今日はありがとうございましたm(__)m
http://t.co/ompwnf4CBu pic.twitter.com/W1XuSHWTH8
— Ryohei (中澤 良平) (@ryohei_nakazawa) 2015, 1月 16
ということで、
上野の夜に消えた自分はというと・・・
テレカをよく買いにきていた頃を思い出しだしながら・・・
10枚センエン、10枚センエン・・・
締めのラーメン食してまっつぐ帰りましたとさ(自宅以外に遠いwww)
ありがたや〜 (´・人・`)
ありがたや〜 (´・人・`)
ありがたや〜 (´・人・`)
2015年にあたって
もう新年って感じではありませんが、改めまして、あけましておめでとうございますm(_ _)m
さて、今年一発目のpostなのですが、ネタは去年いままで以上によく聞くようになった「エンタープライズ・アジャイル」にしたいとおもいます。
今日はあまり深く立ち入らず、これは見といた方がいいよっていうスライドの紹介で。
アジャイル界で知らない人は居ない、ご存知あの平鍋さんのスライドです。
スライドの枚数もさることながら、今後いろいろと議論するに値するネタが盛りだくさんな印象です。
特にスライド14と56あたり。
自分も行けるときには顔を出している、要求開発アライアンスの山岸氏と萩本氏の話も紹介されています。
それから、某情報システム系のユーザー協会において、新年早々話す機会があったので、この平鍋さんのスライドの一部をみんなに紹介したいな、とおもいつきました。
早速、平鍋さんにご連絡したところ、即レスで快諾して頂き、「投影だけじゃなくても良いよ」とまで行って頂き、新年早々これまた本当に感謝感激です!!
※無事発表は終わりました^^;
今年はこの辺の話を、当ブログでも掘り下げていきたいな、と思いながら、新年一発目の投稿とさせて頂きます。
今年もヨロシクお願いいたしますm(_ _)m
当Blogを始めて1年経過しました(ふりかえり)
2014年も最後の12月。俗に「師走」なんて言ったりして、先生が走り回るほど忙しい月って小さい時には習った気がするのですが、この師は先生ではなくお坊さんのことらしいとか・・・諸説あるようですが、教師でも坊さんでもない自分も、最近は結構走り回っております。
さて、昨年12月にふとしたきっかけからスタートしたこのBlogですが、まだタイトルが「部屋とアジャイルと私(仮称)」のままだったりしますが、取り敢えず、なんとかのらりくらりと続いてきたこともあるので、ここでいっちょ軽く「ふりかえり」を行って、新年を迎えてみたいな、と。
2013年12月〜2014年12月をワカル範囲で書いてみる。
- 記事の数:23本
- セミナー等に行ってきました系:10本
- 社内勉強会:3本
- 本:3本
- Mac:1本
- その他:6本
- 合計アクセス数:2600ぐらい(1日平均7ぐらい)
- 1日での最大アクセス数:たしか140
まぁ、個人の備忘録で始めたプライベートBlogではあるし、アクセス数はこんなものかな、と。継続的に何かをテーマにしてアウトプットし続けていないので、定期的にチェックするような人もいないでしょうし。でも、イベントやセミナーで感想系をBlogにアップしてTwitterで呟いたあと、有名人のリツイートからアクセス数が増える事は多々あり、それはそれでオンライン事後コミュニケーションも図れたりという面白さも感じることができました。感想をTwitterでだらだら書くのはイマイチですし、その時の自分の感想・意見を文章にまとめるのは、自分の頭の中の整理にもなるし、今後も続けていきたいな、と。
たぶんどっか1ヶ月を除けば、結果的には毎月最低1本は記事をアップしていたので、細く長く続けるコツは見つけたのかもしれない。色々ある中で、Blog記事を書くときはその事に関して自分の中で何かが盛り上がっているときなので、そういうのが月1回ぐらいあるのはいいとおもうし、逆に少なくとも月1回ぐらいは定例ではないそういう新しい場所に出向くというキッカケにもなるし、なかなかプラスかなーなんて。
あと、たしかTDD系でしたが、自分の記事に対してコメントを頂いたり、自分の記事引用で有識者の方が記事を上げて頂いたり、そういったエンジニア同士のBlogコミュニケーションはとっても勉強になったので、今後もそういうことは経験したいな。もちろん敢えて炎上を狙うことはしませんが(w
良い意味、悪い意味、どちらでも、燃えている記事はネットニュースや個人のタイムラインにすぐに流れる時代なので・・・
取り敢えずこのままのペースで今後も続けていこうと思っております。
Twitterとの連動、自分のリアルアクション(新しいイベントに出向く等)は意識しながら、色々な方とのコミュニケーションのきっかけのひとつになる可能性は高いですし、なにより、自分の意見を文章にする事はとっても難しいけど、かなり頭の中の整理にもなるので、うまく付き合っていきたいな。
なので、このハテナのサービスには特段不満も無いです。
もっとハードユーザーの方、所謂Blogerの方の域に近づくと意見も変わるのかもしれませんが。
最後に、もっと短い文章で言いたい事をまとめる・伝える力ってのは、もっともっと鍛えなきゃって感じです、はい。
来年もぼちぼちやりまっせーーー(・∀・)