アジャイルって何だ? 〜今だからもう一度整理し直してみる〜
[2014/5/29]スライド内の誤字を修正し再UP、一部追記
1ヶ月ぶりの投稿です・・・
サボり癖がついてしまうとホント悪循環。この1ヶ月間、書きかけた記事3本(未だ編集中)。これは本当にいかん!
よし、言い訳はしない。
「今回こそは!」必ず書き切る。
今日のテーマは、「アジャイル」「Agile」という言葉・単語・keyword。
自分が初めて「アジャイル開発」を知って、たぶん10年ちょっとが過ぎた。
最初はXPのプラクティスやプロジェクトファシリテーション的なことを、自チームに取り込んでみたり、であったが、当時社内(自チーム外)でアジャイルの話をすることは殆どなかった(ような気がする)。
時は経ち、「アジャイル開発」はソフトウェア製品開発では当たり前となり、2、3年前ぐらいから徐々に、企業向け大規模SIの領域にも「アジャイル」は徐々に浸透してきた。そして最近では、結局「アジャイル」って何なの?という声を良く聞くようになってきた。昨年「アジャイル」と銘打つ社内コミュニティを立ち上げたことも影響あるのかもしれない。
特に今、自分は、「アジャイル」を整理して説明することが求められているケースが増えつつある。
確かに、記事タイトルやプレゼン資料で踊る「アジャイル」「Agile」というkeywordにはいろいろな意味が含まれている。
客観的に見ながら結局、何なの?という意見が出るのも分かる。
そんな今だからこそ、自分なりに整理してみる必要を感じた。
整理すると2つの軸がある。よこ軸とたて軸。
絵にするとこんな感じ。
ざっくり言うと・・・
[よこ軸]
アジャイル開発におけるコミュニケーション面とエンジニアリング面
これはシステム開発・ソフトウェア開発のシーンにおいて、分野が異なる。しかも「アジャイル開発」とは言わず「アジャイル」と言うことが多いので、次の縦軸を踏まえると、聞き手によっては混乱を招くことがある。
[たて軸]
変化の中で継続的に成長するという、ビジネスの本質的な側面
これはレイヤーが異なる。マーケティング的な意味も含めた組織活動そのもの、と、(プロジェクト・チームの)開発活動に限定した使い方である。後者(a)についてのみ、よこ軸がある。
「グロースハッカー」に象徴される、昨今のビジネス成果とエンジニアリングを密接に考えなければいけない傾向が、このレイヤーの混乱も招くことがある。
ちなみに、これは平鍋氏の言うアジャイルのライトウィング・レフトウィングにも繋がっている。というかヒントにさせていただいた。パクリとも言う。(しかし、この整理は素晴らしい!!初めて見たときマジ感動した!!)
[2014/5/29]追記
それからアジャイル開発とフォーターフォール開発の違いについては倉貫氏がblogで分かりやすく解説されている。
アジャイル開発の本質 〜 アジャイルとウォーターフォールの違いとは | Social Change!
以下、先日の勉強会で発表した資料。
[2014/5/29]スライド内の誤字を修正し再UP
個別のプラクティスをさして「アジャイル」とも呼ぶし、もっと広い範囲で「アジャイル」と呼ぶこともあり、その意味はコンテキストによって微妙に変わってくる。
想像してほしい。コミュニケーション上で、お互いの認識がkeywordレベルで噛み合っていないときほど、辛いことが多くないだろうか。
おそらく、そんな時の会話では、言葉の意味する範囲を自分の都合のいいように変えながら話していることが多いのではないだろうか。(自戒を込めて・・・)
しかし、言葉の定義という意味では、そんなものなのかもしれない。
新しい言葉というのはどれもそういう側面を持っているし、新しければ新しいほど、keywordの定義も発展途上であることがおおく、このような整理を都度都度繰り返していかなければいけないだろう。
投資家、経営陣、コンシュマー・・・。
お金をPayする人が「アジャイル」「Agile」を理解しているとは限らない。むしろ、このような方の専門はシステム開発・ソフトウェア開発ではないことが多い。投資してもらうためにも説明責任はこちらにある。説明して納得してもらえなければ、どんなに素晴らしいチャレンジでも投資してもらえないのだから・・・
よし、書き切ったwww