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部屋とアジャイルと私(仮称)

前略。あらゆることの仕組みが複雑化し、テクノロジーに人間が翻弄すらされている今日、ソフトウェア開発に携わるエンジニアの"はしくれ"として、世の中に提供すべき本当の価値を日々迷走中。。。

システムインテグレーション崩壊 ~これからSIerはどう生き残ればいいか?

を読んだので書くことにした。

8/27のイベントに先立ち、事前に自分の頭の中を整理しておきましょうって感じで。

もう1本目の記事はこっち。 

「納品」をなくせばうまくいく ソフトウェア業界の“常識"を変えるビジネスモデル - 部屋とアジャイルと私(仮称)

 

最近、SIビジネスが曲がり角に来ている話題はなかなかホットトピックスで、自分自身もSIビジネスに携わるものとして、また新しい価値を生み出すITサービスを実現するためにも、この話題はとても興味深いところ。

 

 「SIの闇」に光を当てたい! 

 

システムインテグレーション崩壊 ~これからSIerはどう生き残ればいいか?

システムインテグレーション崩壊 ~これからSIerはどう生き残ればいいか?

 

 

 

 サマリ

 

ビジネス環境変化に対して「SIビジネスも変わらなきゃいけない」理由から、では「具体的にどういうアクションが重要か」という提案までが、読みやすく簡潔にまとまっていたと感じる。特に、「変わらなきゃいけないけど、でもどうやって・・・」と認識している人を対象にしている印象。

 

終盤に書かれている、既存SIを進めながら新しいSI事業(文中は"ポストSIビジネス"と表現)を作り上げる、部分については、同じことを考えている人は多いはず。顧客(情報システム部門とかの発注側)とSIer(ベンダーなど受注側)の両視点で整理されており、SIビジネスの「創造的破壊」を起こす側に向けたメッセージと言えよう。(この議論を発展させると、市場のIT利用者(ユーザー)の視点ももっと加えていく必要あり!)

このポストSIビジネスを成功させるためには以下の5つシフトが必要とのこと。(各論の感想は後述)

サービスビジネス

クラウドビジネス

OSS活用

グローバル対応

新しい存在意義・新しい役割

 

それぞれのテーマがとても深い話題であるが、SIビジネス全体を俯瞰して整理し「では、どうするか?」のきっかけになる良書であろう。次のSIビジネスにチャレンジしたいと思っている仲間や上司にも薦めたい。

 

 なお、1点だけ違和感を感じたのは、事例に出てきた方の言葉かもしれないが「受託開発が嫌い」「受託開発を止める」など、労働集約的工数積算モデルと受注開発を同義に書いてあった部分。従来多かった一点モノ(フルオーダーメイド)のシステム開発は無くなったとしても、企業の競争力の源泉(つまり他社との差別化)にITを有効活用することが今まで以上に求められているので。

※んー、まー、言葉の問題かなー

 

 

 5つのシフトについて

 

1.サービスビジネスの例が3つ紹介されている(月額定額モデルとしてソニックガーデン「納品のない受託開発」、レベニューシェア(成功報酬型)として日本ユニシス、取引量に応じた月額金額としてNTTデータANA基幹システム)。初期投資を押さえての月額支払(定額もしくは変動)は、発注側と受注側の関係性を変え、Win-Winに向かいやすいだろう。

 

クラウド利用への流れは止まらないことも、月額支払モデルを後押ししているため、クラウドが一括請負を淘汰していく流れと言えよう。クラウドサービスは層構造で成り立つので、SIerはどのレベルのサービスを誰に提供するか、が重要。

 

OSS活用も止まらない流れ。OSSに関連する技術者は会社を超えたコミュニティに積極的に出ていった方がよいし、実際にインターネット上で情報発信することを奨励している会社は増えてきている。とはいいつつ、Githubひとつとってもハードルに感じるところはまだまだ多いだろう。


グローバル化について、日本と欧米の文化の違いの話は外せない。ITサービス展開のグローバル化と組織や開発チームのグローバル化は分けて掘り下げる必要あり。後者については人材流動性(横のキャリアパス)のジレンマ・・・


SIビジネス事業者が、顧客のCIOになれ的発想は大賛成。アジャイル開発の本質は「全部を作らないこと」というのはソニックガーデン倉貫氏と同じ主張。また、アジャイルは開発手法ではなく「働き方」というのも、自分の中では納得できた言葉であった。

   アジャイル開発の本質 〜 アジャイルとウォーターフォールの違いとは | Social Change!

    

 

 まとめ

今現在、既存SIで人が足りない・足りないという話を身近でも聞く。従来型の労働集約的なSIを明日から捨てることはあり得ない。放っといてもSIビジネスはある程度緩やかに変わるだろう。でも、生き残るのは変化する市場に対応して変われた組織であり、変われた人たちだけであろう。今、自分は、そのことにチャレンジできる環境に居る。

 

8/27のイベントが更に楽しみになった。著者である斎藤昌義氏とはお会いしたことがないが、この「システム・インテグレーション」について、とても熱い想いをビジビジ感じ、読む前よりもいっそう、直接話をお聞きしてみたくなった!

受託開発ビジネスはどうなるのか、どうすべきか | Peatix

 

 

 

 

 

あ!

 

「納品をなくせばうまくいく」はまだブログに書いてなかった!(´・ω・`)

 

書いたつもりになってた自分・・・orz