「失われた30年」を取り戻したい
なーんてことを最近、真剣に考えちゃったりします、こんにちは。そういえば先日、認定スクラムマスター(LSMの方)になったのですが、その時のコーチ(Scrum.Inc副社長らしい)が何回も言っていて忘れられないこと。"Agile is mind-set."って。まーねー、そーだよねー、なんて顔しながら自分の頭の中では、そろそろブログタイトルの「アジャイル」は止めようかなーなんて考えていました。自分がそのアジャイル・マインドセットを理解しているか否かとかそういう問題ではなく、そう言えば最近アジャイルアジャイル言う人がいなくなった気がするな、とかそんな理由ですが。
実は、と言うほどのことでもありませんが、つい最近、人生2回目のジョブチェンジをしました。この3社目にジョインしてまだ3ヶ月程度ですが。思い返せば新卒以来、これまで主に製造業向けの受託SIを長くやってきて、初転職で外資系コンサルいったら見事なカルチャーショック&世間の見え方がガラリと変わり(この話は別で書こう)、そして辿り着いたのは会計パッケージ屋さん(みたいなところ)。仕事内容というか職種としてはコンサル兼エンジニア兼プロマネ的なイメージです。それなりにグローバル化も進めている日本の製造業がクライアントとして多い印象。結構どのクライアントもそれなりに世界で通用するモノを作ったりブランドを持っているという自負があるようなのですが、組織としてイマイチ元気ないというか、経営も現場もイケイケな勢いはなくシェア争いに疲弊しちゃっている感も少なくない。ここでタイトルの話になるのですが、ふと思ったのです。
日本の「失われた30年」を取り戻さにゃいかんぞ!!これは。
って。まぁ、別に国の経済政策を論じたいとかではないです。なんでこんなことを思ったのかを、今日は少し書いてみようと思います。
というか「失われた30年」ってあんまり聞かないですよね、10年でもなく20年でもない。30年って。詳しいことはわかりませんが、一説によると失われた10年のスタートは1992年頃で、その頃から日本経済の長い不景気・デフレが始まった*1。で、2021年で日本の経済情勢が今とあんまり変わらない感じだと「30年」になってしまうんだとかとか。あ、自分の言っているのは、長引く日本経済の低迷をなんとかするためにマクロ経済の施策が云々とか、ではないです。単純に日本企業もっともっと頑張れ的な感覚で、日本企業がグローバルでもっともっと目覚ましく活躍する時代にしたいなと思っていて、もう一度「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とか言われた80年代を取り戻そうよ、という話をしてます。
もちろん簡単な話ではないのですが、まずは、日本経済を支えいるたくさんの企業が、もっともっと元気になってもらわなきゃダメだし(偉そうな言い方でごめんなさい、でも元気ハツラツな会社ってあんまり無いように感じている)、そうなる必須条件として、企業はITを最大限ビジネスに活用しながらグローバル市場で勝ち抜くこと、が求められると思ってます。日本版Teslaとかのベンチャー発な企業が生まれるのでも良いのですが、分かりやすさとして、日本を代表するようなエンタープライズ企業(個人的に製造業を中心にしています)がそれぞれの分野で例えばTOYOTA以上になって欲しいのです。
偶然か必然か今の職場環境ではこの「失われた30年を取り戻す」ことに直結する仕事が沢山できそうというのもあり、毎日ワクワクすることが山盛りです。この3社目の会社は会計パッケージ屋と書きましたが、私の所属する事業部のビジネスは「会計」というよりは「マネジメント・経営管理」の領域を対象としています。SCMの文脈に近いですが、ある程度の規模を持つ製造業の多くは部品製造とか組み立てとかアジア中心に海外でやってますし、マーケットも日本以外が半分以上というのも普通な話で、そのような企業での経営判断は当然連結ベースの数字が用いられるのですが、その仕組みを支えるITはまだまだExcelの世界だったりする会社も多いようで、色々課題は盛りだくさんだとか。日本を代表する企業と言っても良いTOYOTAでさえも、経営者の悩みは尽きることはないと想像します。
車とかオーディオとかゲームとか日本を誇るブランドは沢山ありますが、大企業になればなるほどIT調達は、伝統的な手法である「丸投げ」傾向というか、事実上メガSIerへの外注となっているのが殆どである、とも聞きます。ふた昔前ぐらいから、どのような企業も情報系システムへ投資だとか、DWHとかOLAPとかBIとかマイニングとかのシステム構築・パッケージ導入がお盛んでしたが、それでも今の実態を鑑みるとまだまだITをうまく活用し切れていない企業の方が多いのではないでしょうか。この文脈でITをビジネスに活用することを考える際、冒頭の「ブログタイロルとしてアジャイルは止めよう」にも繋がるのですが、最も重要なのはスピード。ITをベースとしたソリューションを提供し、ビジネスサイドからのフィードバックを受け、次に活かす。この流れをスピード命で高速に回し続けていくイメージが真っ先に思い浮かびます。ここでアジャイルという単語はむしろ要らない!失われた30年を取り戻すアプローチはこれしかないと思っています。
一昨年に書いた記事で、SI Loveを宣言したのですが、
結局自分は既にSIerの中で働き続けていないのですが、でも、あの時書いた想いは変わっていないですし、その延長線上に、今の自分も居ます! その延長線上で、失われた30年を取り戻すとか言い始めちゃったのです( ̄▽ ̄)
そう言えば、ここ1ヶ月はSASでプログラムも作ったりしています。経営判断に使う数字を見える化したり、分析するようなBAツールの基盤のひとつとして、SASはなかなか魅力的な部分も感じます。システムの特性上、扱うデータは構造化されているのだが、RDB脳だとついていけないところが山盛りなので、そこも今まであまり触れてこなかった世界なので面白くもある。
とりとめもなくなってきたので、今日はこの辺で。
あ、Tweet数をみたら次が1000ゲットらしいwww